大統領府青瓦台の文化・芸術界の「ブラックリスト」の作成に国家情報院が介入していたことが推定できる文書を、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を捜査している特別検察官が確保したもようです。
KBSの取材によりますと、特別検察官が確保したのは、「ブラックリスト」の作成に国家情報院が介入していたことが推定できる「市道文化財団の左寄り・逸脱行動の是正必要」と題したマル秘文書2ページで、「一部の文化財団の左寄り・独断的な運営によって、地域社会のイデオロギーが汚染され、文化隆盛の推進を妨げている」として具体的な対策が示されているということです。
また「監査院や文化体育観光部が、財団の運営の実態を点検し、補助金の削減や刑事処罰などの措置によって正常化に導き、マスコミなどの手助けを受けて、左寄りや予算の無駄遣いなどを公にすべきだ」という内容も盛り込まれています。
特別検察官のチームは、この文書のフォーマットは、偽造防止のためのウォーターマークの施し方や、フォント、ハングルと漢字の混用などが、先月15日に国会の聴聞会で国家情報院が作成した疑惑が出ている大法院長の動向報告の文書と一致しており、国家情報院が作成したことは確実だとみています。
特別検察官は、この文書の作成の経緯ややり取りされた経路を確認するため、近く、国家情報院の関係者らを呼んで捜査する方針です。