トランプ次期アメリカ大統領が国防長官に指名したジェームズ・マティス元中央軍司令官は現地時間の12日、「韓半島の安全保障状況は不安定で、韓国駐留アメリカ軍を撤退させる計画はない」と述べました。
12日に行われた上院軍事委員会の公聴会で述べたもので、「韓国に駐留しているアメリカ軍を撤退させると、同盟国を防御し、アメリカの利益を守るうえで困難が生じる」としています。
マティス氏はまた、「韓国と日本がアメリカ軍の駐留経費の負担を増やさなければアメリカ軍を撤退させるのか」という質問に対し、「アメリカは、防衛条約の義務を維持し、同盟国と協力してこそ強くなる。同じように、アメリカの同盟国も、その義務を認めることを期待している」と述べました。
これについては、韓国と日本がアメリカ軍の駐留経費の分担を増やすべきという認識を示したものと受け止められています。
トランプ氏は大統領選挙中、アジアやヨーロッパの同盟国に駐留するアメリカ軍の駐留経費について、同盟国の負担増を求める発言を繰り返し、応じなければアメリカ軍の撤退を検討する考えがあることも示唆しています。