有力な次期大統領候補とされ、12日に帰国した潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長は13日午前、帰国後の最初の公式日程としてソウルの国立顕忠院を訪れ、歴代の元大統領の墓参りをしました。
潘基文氏は、芳名録に「祖国と民族のために尊い犠牲を捧げた殉国先烈と護国将兵に深く敬意を表する。大韓民国のさらなる飛躍のために微力ながら最善を尽くしたい」と記しました。
潘基文氏は、14日に故郷の忠清北道(チュンチョンブクド)陰城(ウムソン)を訪れたあと、韓国全土をめぐり、市民の声に耳を傾ける活動を本格化させる予定です。
与野党は、潘基文氏の帰国を歓迎し、国連事務総長として10年間積み上げた業績を高く評価しながらも、潘基文氏の大統領選立候補に向けた動きについては、異なる反応を示しています。
与党・セヌリ党と「正しい政党」は、潘氏が保守勢力の最も有力な候補とされていることから、積極的に迎え入れようとしているのに対し、最大野党・ともに民主党は、潘氏を仮想対立候補として「検証する」としています。
世論調査会社リアルメーターが12日発表したところによりますと、大統領選挙に立候補が取りざたされている顔ぶれの支持率は、1月の最初の週の調査で、ともに民主党の文在寅(ムン・ジェイン)元代表が27.9%、潘基文氏は20.3%となっています。