朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を捜査している特別検察官のチームは12日から13日午前にかけて、崔被告側への出資をめぐる贈賄などの疑いで、三星グループの経営トップである李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長(48)を事情聴取しました。
聴取は12日午前9時半ごろから13日午前7時50分ごろまで、およそ22時間にわたって行われました。
捜査チームは、李副会長が経営権を引き継ぐために欠かせなかった、おととしの系列会社間の合併を、政府が組織的に手助けした見返りに、三星グループが、崔被告に数百億ウォンを支援したとみていて、事情聴取で厳しく追及したものとみられています。
これに対し、李在鎔氏は、「朴大統領からの強い要求で、やむを得ず崔被告側への支援を決定した」と主張し、一連の疑惑に「賄賂性はなかった」と、容疑を全面的に否認したもようです。
特別検察官チームは今回の聴取をもとに、一両日中にも李在鎔氏の逮捕状を請求するかどうかを決める方針です。
三星の崔被告への支援が、崔被告が朴大統領と共謀して受け取った賄賂であることが立証されれば、憲法裁判所による朴大統領の弾劾審判にも大きな影響を与えるものとみられています。