韓国の財閥企業、SKグループの役員が大統領府青瓦台前首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告に、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長の赦免後、感謝の文字メッセージを送ったことが明らかになりました。
SKグループは、崔順実(チェ・スンシル)被告が私物化したとされる二つの財団におよそ111億ウォンを拠出していて、その見返りに崔泰源会長を赦免してもらった疑いが持たれており、今回の文字メッセージは、SK側が青瓦台に直接請託したことを示すものとされています。
この文字メッセージは、13日にソウル中央地方裁判所で行われた崔順実被告と安鍾範被告に対する3回目の公判で、検察側が公開したものです。
文字メッセージは、2015年8月、崔泰源会長が赦免された13日、SKの役員から安被告に送られたもので、「天のような恩恵を忘れず、経済活性化のために努力します。崔会長とSKグループに代わって感謝申し上げます」という内容です。
さらに、この役員は去年1月4日にも安被告に「ひと時も、恩恵をわすれたことがない」というメッセージを送ったということです。
関係者によりますと、特別検察官チームは、このほかにも、SK側が青瓦台に請託したことを示す証拠をいくつもつかんでいるということです。
また、朴大統領が2015年7月24日、SKの役員との単独面談で、崔泰源会長の赦免の問題が取り上げられ、その代価としてSK側に財団への支援を要求したことを示す証拠も確保しているとしています。
現在、特別検察官チームは、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長について逮捕状の請求を検討しており、次は、SKグループが捜査の対象になるとの見方が出ています。