朴槿恵大統領の罷免の可否を審理する憲法裁判所で16日、第5回弁論が開かれ、大統領の親友で国政介入事件で公判中の崔順実(チェ・スンシル)被告が証人として出廷しました。
弁論は5回目ですが、崔順実被告が出廷したのは初めてです。
崔順実被告は、大統領の演説文などの資料を事前に入手し、修正していた事実を認めましたが、機密に関連した文書ではなかったと主張しました。
これまでの調べで、大統領府秘書官との対話を録音したファイルや電子メール、タブレットPCなどで、大統領府の高官の人事に関連した文書などを見たという証拠が出たとされていますが、崔順実被告は否定しました。
また、崔順実被告は大統領府へ出入りしたことは認めましたが、その回数は記憶していないとし、大統領の個人的な用事を助けるために青瓦台に出入したとしましたが、具体的な用事の内容については明らかにしませんでした。
朴大統領側は、演説文の草稿などが崔順実被告に渡っていたことについて、
アメリカでも政治家が私的な顧問や相談役を置くことがあるとして、単純に意見を聞いたに過ぎないと主張しましたが、崔順実被告の証言はこうした論理に沿ったものになりました。