現代自動車グループが、アメリカに巨額の投資を行うことを決めました。
アメリカの経済・金融情報通信社、ブルームバーグによりますと、現代自動車の鄭鎮行(チョン・ジンヘン)社長が韓国時間の17日、外国記者たちとの会見で、2021年までの向こう5年間、アメリカに31億ドル、およそ3兆6000億ウォンを投資すると述べたということです。この金額は、2012年から2016年までの投資額21億ドルを大きく上回るものとなっています。
今回の決定について、鄭社長は、「エコカー、自動運転車など、未来の新技術を開発するための研究開発への投資拡大と、従来の生産施設で新しい車種を生産し、環境改善を図るためのものだ」と説明しました。現代自動車は今後、アメリカの産業需要の変化を考慮し、新規工場の建設も検討する予定だということです。
さらに鄭社長は、一昨年に完工した起亜自動車メキシコ工場で、計画通りに現代自動車の生産を始めるとしながらも、メキシコへの追加投資や現代・起亜自動車のアメリカ内の工場をメキシコに移転する計画はないと発表しました。
これは、トランプ次期大統領が5日、日本のトヨタ自動車がメキシコに工場を建設する計画を進めていることについて、「アメリカ国外で生産された製品に高い関税を賦課する」などとツイッターに書き込んだことを受けてのものとみられており、三星電子とLG電子も高い関税を避けるためにアメリカに家電製品の工場を建設することを検討しているということです。