ソウルでは姿が見られなくなった絶滅危惧種のラッコが、漢江で見つかりました。
環境部は18日、ソウル千戸(チョンホ)大橋の下でラッコの親子をとらえた無人カメラの映像を公開しました。
映像にとらえられたのは、ラッコの母親と3匹の赤ちゃんで、絶滅危惧種の野生生物1級のラッコが漢江で複数見つかったのは44年ぶりです。
漢江流域環境庁は、今回見つかったラッコの親子は、上水源保護区域に指定されている江東区と京畿道(キョンギド)河南(ハナム)市の自然湿地に生息しているとみています。
ラッコは、以前は漢江でよく見られましたが、1973年に漢江に八堂ダムが建設されて以降、生態系の変化によって姿が見られなくなり、天然記念物に指定されるほど希少な動物となりました。
ラッコは、汚染されていないきれいな水環境の指標となる生物で、漢江の生態系が回復していることを物語っています。
政府は、漢江に生息しているラッコの個体数や行動範囲を確認し、安定して住み着ける環境をつくるとしています。