韓国では高齢化が急速に進み、65歳以上の人口が15歳未満の人口を初めて上回りました。
行政自治部によりますと、去年末の時点で、住民登録がされている人口は、5169万人あまりで、このうち65歳以上の人口は、699万5000人を超えました。
これに対して、15歳未満の人口は、691万6000人あまりで、65歳以上の人口が15歳未満の人口を上回ったのは、住民登録の統計の電算化を始めた2008年以来、初めてです。
総人口に対して65歳以上の人口が占める割合が7％を超えた社会を「高齢化社会」、14％を超えた社会を「高齢社会」といいますが、去年、65歳以上の人口が総人口に占める割合は13.5%で、2000年に65歳以上が7％を超え高齢化社会となった韓国は、17年で高齢社会になろうとしています。
これについて専門家らは、寿命が伸び、高齢者人口は急激に増加しているのに対して、少子化の勢いは弱まらないためと指摘しています。
このため、労働力人口が減り、生産や消費が大きく冷え込むことが懸念されています。