アメリカの第45代大統領となるドナルド・トランプ氏（70）の就任式が現地時間の20日正午（韓国時間21日午前2時）、首都ワシントンの連邦議会議事堂前広場で行われます。
就任式には、韓国からは政府代表として安豪榮（アン・ホヨン）アメリカ駐在韓国大使が出席するほか、国会外交統一委員会の委員長を務める最大野党「ともに民主党」の沈載権（シム・ジェグォン）議員や孫鶴圭（ソン・ハッキュ）元民主党代表など政界関係者が出席します。
トランプ氏は20日正午から連邦議会議事堂前で就任宣誓をし、演説したあと、ホワイトハウスまでのおよそ2.5キロをパレードすることになっています。
就任当日、複数の大統領令を発令する方針で、初日から国際情勢に影響を与える可能性もあるものとみられています。
トランプ氏は、大統領選で「自国優先主義」を掲げて当選しており、新政権の発足で韓米関係にも変化が生じるものとみられ、なかでも、韓国の安全保障や外交などに影響を与えることが予想されています。
外交や通商の専門家らは、韓米FTA＝自由貿易協定の再交渉、韓国駐留アメリカ軍の駐留費用の負担、北韓政策などで、アメリカ政府の政策が大きく変わる可能性があるという見方を示しています。
韓国としては、朴槿恵（パク・クネ）大統領の弾劾審判が行われているなか、政治・経済・外交・安全保障など、あらゆる分野にわたって難しい舵取りを迫られています。