韓国政府の債務残高が、ここ10年間で2倍以上増加し、これまででもっとも多い640兆870億ウォンに上っていることがわかりました。
政府の債務残高は、中央政府や地方自治体が財政赤字を埋めるため、国内銀行や海外から借り出した借金のことです。
国会の予算政策処によりますと、20日現在、韓国政府の債務残高は640兆8700億ウォンで、昨年末に比べて2兆3700億ウォン増加しました。
韓国政府の債務残高は、2000年に初めて100兆ウォンを超え、2008年は309兆ウォンに上り、ここ10年間で2倍以上増加しています。
また、政府の財政収支から国民年金など社会保障性の基金を取り除いたもので、実際の財政状況を示す「管理財政収支」は、去年11月の時点で14兆7000億ウォンの赤字となっています。
これについて専門家は、少子・高齢化や景気低迷を解決するための政府の支出が増加していることを受けて、債務残高が増加しているものとみられると指摘しています。