旧日本軍慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして在宅起訴されていた朴裕河(パク・ユハ)世宗大学教授に、ソウル東部地方裁判所は、25日に行われた1審で、無罪を言い渡しました。
判決では、「被告人が原告の名誉を傷つけたとみられない」としたうえで、「被告人の著述動機は、慰安婦への社会的評価を低下させようとする意図よりは、被告人なりに韓日の和解や信頼構築を図ろうとした意図が大きかったということを否めない。また学問的な表現の自由は、正しいものだけでなく、誤ったものでも保護されるべきだ」としています。
これに対して検察は、判決文の検討が終わり次第、控訴するとしています。
朴教授は、2013年8月に出版された著書「帝国の慰安婦」で、元慰安婦について「自発的な売春婦」などと記述し、先月20月、虚偽の内容で被害者の名誉を傷つけたとして懲役3年を求刑されていました。