朴槿恵(パク・クネ)大統領が、弾劾訴追案可決後、初めて、メディアとインタビューに応じました。
インタビューは、保守系のインターネット放送「鄭奎載(チョン・ギュジェ)TV」が、25日、行ったもので、朴大統領は、親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐって、自身にかけられた疑惑を全面的に否定しました。
この中で、朴大統領は、弾劾の根拠が薄く、誰かが自分を大統領から退かせようと、ものすごいうそをついているとしたうえで、「崔被告の国政介入事件は、うその積み重ねで、誰かによって意図され、企画されたものだ」と主張しました。
また特別検察官が、朴大統領と崔被告が資金を共有する「経済共同体の関係」だったとみていることについて、事実ではないと強調しました。
さらに、「崔被告は文化界の人物以外には推薦していない。崔被告の娘が改名したことは今回、初めて知った」と話しました。
こうした朴大統領のインタビューについては、憲法裁判所が弾劾審判の日程について、結論を3月初めまでに出すべきだとし、特別検察官が2月初めに事情聴取を行うとしているなかで、保守層の結集を図る狙いがあるという見方が出ています。
一方、政界では今回のインタビューについて、「適切でない」という批判の声が出ています。
与党セヌリ党の報道官は、「朴大統領の心境がわからないでもないが、国を憂う国民の心を先に察するべきだった」とするコメントを出し、最大野党のともに民主党の報道官は、「職務停止状態の大統領が保守系の放送で、自分を弁護する一方的な主張をした。法律が認めている公式な弁論の場は拒否して、マスコミを活用するのは卑怯だ」と批判しました。