韓国とアメリカの国防相会談が来月2日、ソウルで行われることになりました。
国防部が26日、発表したところによりますと、韓民求(ハン・ミング)国防部長官は来月2日、韓国を訪れるアメリカのマティス国防長官と会談するということです。
マティス国防長官は来月2日に韓国を訪れたあと、3日に日本を訪れ稲田防衛大臣と会談する予定で、今回の歴訪で、トランプ政権の対北韓政策や対中国政策など北東アジアの安全保障戦略の大枠がある程度示されるとみられています。
また韓国との会談では、北韓の核やミサイルの脅威、サードの韓国配備などについて、日本では、北韓問題や中国の南シナ海への海洋進出などについて議論するとみられ、トランプ大統領が就任前から強調してきた、同盟国の役割、つまり「防衛費の分担」も取り上げられるかどうか注目されます。
国防部は、「マティス国防長官の今回の歴訪は、長官就任後初めての海外訪問で、これは、アメリカの新政権が、韓半島やアジア太平洋地域の重要性、堅固な韓米同盟、韓国に対する防衛公約の実行の意志などを反映しているものだ」と説明しています。
一方、イギリスの金融新聞「ファイナンシャル・タイムズ」などの海外メディアは、マティス長官が就任13日目で韓国と日本を訪れることについて、「トランプ政権が、中国の海洋進出や北韓の核問題を優先すべき政策課題とし、韓国と日本との協力を図っている」としています。