アメリカのトランプ大統領が推進する保護貿易政策によって最も大きな打撃を受けるのは、韓国と台湾になるという見方を、イギリスのフィナンシャル・タイムズが示しました。
フィナンシャル・タイムズは25日、アメリカの大手投資銀行、ゴールドマン・サックスの報告書を引用し、アメリカによる保護貿易主義の強化や中国とアメリカとの貿易紛争によって最も打撃を受けるのは、中国ではなく、韓国や台湾など中国への依存度が高い国になるという見方を示しました。
この報告書は、「アメリカが保護貿易に乗り出せば、中国は産業の高度化に拍車をかけるだろう。その結果、中国の輸入需要は減り、韓国や台湾など、中国への輸出が多い国は打撃を受けることになる」としています。
また「アメリカの金利引き上げやドル高によって、アジア諸国はさらに厳しい局面を迎えるだろう」と指摘しています。