朴槿恵大統領の親友、崔順実被告の国政介入事件の捜査を行っている特別検察官チームは３日、大統領府青瓦台の家宅捜索に乗り出しましたが、青瓦台側が捜索を拒否したため、捜索を断念しました。
特別検察官の捜査チームは午前10時に青瓦台に到着し、令状を示して協力を求めました。しかし、大統領府は、軍事上や職務上の機密保持を理由に
立ち入りを拒み、双方は、家宅捜索の方式や範囲、対象などについて協議しましたが、結局、意見の隔たりが埋まらず、捜査チームは午後3時頃になって撤収しました。
捜査チームは家宅捜索を受け入れなかったのは不適切として、大統領権限代行を務める黄教安（ファン・ギョアン）国務総理に協力を要請する方針です。
不正な資金集めや政権に批判的な人物のブラックリスト作りなど、一連の疑惑をめぐって、特別検察官は、9日か10日に、朴大統領本人への事情聴取を行う方針で、その前に、青瓦台内の秘書官室や秘書室長室などを捜索し、証拠固めをしたいとしています。
青瓦台は、去年10月に検察が捜索しようとした際にも立ち入りを拒否していました。