次期大統領候補として取りざたされている国民主権改革会議の孫鶴圭（ソン・ハッキュ）議長は7日、第2野党「国民の党」と統合することを宣言しました。
孫鶴圭議長は7日、記者会見を開き、「与党『セヌリ党』や与党系の『正しい政党』は、新しい大韓民国をリードできない。また、仲間以外は排除する最大野党『ともに民主党』も、真の政権交代はできない。よりよい政権交代を成し遂げるため、統合を宣言する。改革政権の発足に賛同する改革勢力は協力してほしい」と呼びかけました。
国民の党と孫議長側は、近く統合の手続きに入る予定で、統合すれば、孫議長は、次期大統領選挙の公認候補者となるため国民の党の安哲秀（アン・チョルス）元代表らと争うことになります。
今回の統合は、ともに民主党の文在寅（ムン・ジェイン）元代表の覇権主義に対抗するものですが、これに対して、文在寅議員は、国民の党と孫議長がやがてともに民主党と統合するという見方を示しました。
また与党勢力は、文元代表の独走を「国民の党」がけん制し、「正しい政党」を中心とする保守勢力が結集することで、票が分散すれば、今回の大統領選挙で勝つ可能性が見えてくるという認識から、国民の党と孫議長の統合を歓迎しています。
去年10月に政界に復帰した孫議長が3か月ぶりに、国民の党と連帯したことで、大統領選挙の構図がどのように変わるか注目が集まっています。