アメリカの貿易収支の赤字幅が、去年もっとも大きかった貿易相手国は、中国で、2位は日本だったことがわかりました。
対米貿易収支は、アメリカが為替操作国と認定する基準の一つで、アメリカの今後の対応が注目されます。
アメリカの商務省が7日、発表したところによりますと、アメリカの去年のモノとサービスを合わせた貿易赤字全体の大きさは、5023億ドルで、2012年以降、もっとも大きかったということです。
モノの貿易赤字は7501億ドルで、相手国別で赤字額がもっとも大きかったのは、3470億ドルの中国でした。
続いて2位は日本で689億ドル、3位はドイツで649億ドルでした。
韓国は277億ドルで7位でした。
アメリカのトランプ大統領は、中国や日本、そしてドイツが「為替操作」で輸出を後押ししてきたと批判してきたため、これらの国に対して厳しく赤字幅の縮小を求める可能性が高まっています。
アメリカ財務省は、毎年4月と10月に連邦議会に提出する為替報告書によって、対米貿易の黒字が年間200億ドル以上、経常収支の黒字がGDPの3%以上、為替の市場介入がGDPの2%以上という3つの基準に抵触する場合、為替操作国と認定しています。
韓国は去年、経常収支黒字だけでなく、対米貿易黒字も基準に抵触することになりました。