仁川(インチョン)国際空港を出発してタイに向かっていたアシアナ航空の旅客機とフィリピンに向かっていたジンエアーの旅客機が8日、それぞれ機体に欠陥が見つかり、仁川国際空港に引き返したことがわかりました。
アシアナ航空が9日、明らかにしたところによりますと、8日午後8時20分、仁川からバンコクに向かっていた旅客機でエンジントラブルが見つかり、午後11時30分過ぎに、仁川国際空港に緊急着陸したということです。
この旅客機には、合わせて250人の乗客が乗っていました。
一方、ジンエアーによりますと、8日午後10時前、仁川からフィリピンのクラークフィールドに向かっていた旅客機で、離陸直後、火災警報ランプが点滅したため、10時40分過ぎに仁川国際空港に緊急着陸したということです。
この旅客機には、合わせて325人の乗客が乗っていて、調査の結果、火災の発生はなく、センサーが誤作動したということです。
ジンエアーのこの旅客機は、8日未明、バンコクから仁川に向かう予定でしたが、飛行機の最後尾から煙が立ち、乗客らが緊急避難しました。
その後、バンコクで整備を終え、午後、仁川空港に戻り、9時間後に、クラークフィールドに向かって離陸したということです。
異常が見つかった飛行機を、同じ日に投入し、再びトラブルが生じたことで、整備が十分に行われなかったのではないかと非難の声が上がっています。