農林畜産食品部は9日、コメの過剰供給を解消するため、発展途上国にコメを援助することなどを柱とする対策をまとめました。
それによりますと、まず、年内に、発展途上国の食糧不足緩和のための国際協定、「食糧援助規約(FAC)」に加入し、2018年から海外への食糧援助を行うとしています。また、東アジア地域の食料安全保障の強化と貧困の撲滅を目指し、大規模災害などの緊急事態に備えるためのコメの備蓄制度、「アセアン+3緊急米備蓄(APTERR)」を通じて、およそ1000トンのコメを発展途上国に援助するとしています。
さらに、コメの栽培面積を3万5000ヘクタール減らすことを目指し、自治体ごとに減反目標面積を設定し、成果に応じて備蓄米購入における特典を与えるとしています。
このほか、コメの消費を増やすため、コメの加工食品を開発し、福祉用・加工用・飼料用のコメの供給を増やすとしています。