土曜日の11日、ソウル都心では、朴槿惠(パク・グネ)大統領の弾劾を求める集会と弾劾棄却を求める集会が同時に開かれます。
労働組合や市民団体で作っている「朴槿恵政権退陣非常国民行動」は、朴大統領の弾劾を求める15回目の集会を、11日午後6時からソウル都心の光化門(クァンファムン)広場で開きます。
この集会では、朴大統領が自らをめぐる疑惑について、政府から独立して捜査している特別検察官による対面質問に応じないことを非難するとともに、特別検察官の捜査期間の延長を求めることにしています。
特別検察官の捜査期間は、今月28日までで2週間しか残っていませんが、疑惑の中心にいる朴大統領が、対面質問や青瓦台の捜索に事実上応じていないため捜査はこのところ進展していません。
一方、大統領の弾劾に反対する人々も、11日午後2時からソウル都心の光化門から近い徳寿宮(ドクスグン)周辺で、大統領の弾劾棄却と特別検察官の解体を求める集会を開いています。
弾劾反対派は、朴大統領が弾劾されたのは、マスコミと北韓に近い勢力によるものだと主張し、積極的な動きをみせています。
しかし世論調査会社の韓国ギャロップが今月7日から3日間、全国の成人男女1007人を対象に調査したところ、国民の79%が弾劾に賛成していて賛成が反対をはるかに超えています。