大統領の親友、崔順実(チェ・スンシンル)被告をめぐる疑惑を調べている特別検察官の捜査チームは13日、三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長を再召喚し、贈賄容疑で取り調べています。
李在鎔副会長については、先月19日に特別検察官の捜査チームが請求した逮捕状が棄却されました。
特別検察官の捜査チームの関係者は、逮捕状請求棄却後、3週間に渡って追加捜査を続けてきたとしたうえで、追加的な状況について取り調べたあと、逮捕状を再請求するかどうかを判断するとしています。
特別検察官の捜査チームはこれまでの調べで、2015年に三星グループ系列の三星物産と第一毛織が合併する際の公正取引委員会の措置について、大統領府青瓦台が関与した状況を確認したとされています。
特別検察官の捜査チームは、公正取引員会は当時、三星グループ系列の三星SDIが三星物産の株1000万株を売却すべきだとする結論を出したものの、大統領府青瓦台の指示で売却株式数を半分に縮小したとみています。
特別検察官の捜査チームが李在鎔副会長の再召喚に動き出したのは、朴槿恵大統領が今月初めに予定されていた聴取を拒否し、実現しなかったことを受けて、まずは李在鎔副会長の贈賄容疑の立証に尽力することにしたものです。
特別検察官の捜査チームは李在鎔副会長の逮捕状を再請求するかどうかを今週中に判断するとしています。