来月から国定教科書を優先的に使用する研究校が、極端に少なくなっています。
KBSの取材によりますと、国定教科書研究校への申請締め切り日である15日午後8時現在、研究校指定を申請した学校は、慶尚北道(キョンサンブクド)地域の学校3校にとどまったということです。
国定の歴史教科書の採択をめぐっては、ソウル市など一部の教育庁で、学校側に採択を拒否するように求める動きが出ており、ソウル、江原道(カンウォンド)、光州(クァンジュ)教育庁は、申請案内を学校側に送っていないほか、釜山や慶尚南道(キョンサンナムド)、仁川など8つの地域の教育庁は、研究校指定を拒否するという意見を明らかにしています。
教育部は研究校への申請が少ないことを受け、研究校に指定されなくても、希望する学校には授業の補助教材という形で国定教科書を配布する方針です。
さらに、李俊植(イ・ジュンシク)教育部長官も、研究校がたったの1校であっても、研究校を運営する方針だとしています。
国定教科書をめぐっては、理念的に偏っていることや事実関係の間違いがみつかっていることなどから、国民や歴史学者、研究者の間で廃棄すべきとする声が上がっています。
国定教科書研究校は、今月20日に発表される見通しです。