経営破綻した海運大手、韓進(ハンジン)海運に破産が宣告されました。
ソウル中央地方裁判所は17日、韓進海運について、清算価値が企業を存続させた場合の価値より高いと判断し、破産を宣告しました。
これにより、1997年の設立以来40年間、韓国の海運業をリードしてきた「韓進海運」は、歴史のページから消え去ることになりました。
韓進海運は1977年にコンテナ海運会社として設立され、一時は世界7位に入るほど成長しましたが、2008年以降、業績不振に伴う危機に陥りました。去年9月に日本の会社更生法に当たる法定管理に入りましたが、今月はじめ、裁判所によって再生手続きが打ち切られていました。
韓進海運の破綻で、韓国海運業界の船舶運航能力が半分に減るほか、去年9月から3か月間にわたって、韓進海運の船舶が各国の港湾で入港または出港を拒否されたり、船舶が差し押さえられるなどのケースが相次ぎ、貨物が足止めされるなど、海上運送が混乱に陥っていました。