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政治

マレーシア警察 「容疑者は全員北韓国籍」

Write: 2017-02-19 17:18:26Update: 2017-02-20 08:51:22

マレーシア警察 「容疑者は全員北韓国籍」

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が、マレーシアの空港で殺害されたとされる事件で、マレーシア警察は19日午後、事件発生後、初めてとなる記者会見を開き、「容疑者全員が北韓国籍だ」と述べ、北韓が関与した可能性を示唆しました。
この事件は、マレーシアのクアラルンプール国際空港で今月13日、金正恩労働党委員長の兄、金正男氏が体調不良を訴えて病院へ搬送される途中で死亡し、マレーシア警察が実行犯とみられるベトナムとインドネシアのパスポートをもつ女2人と北韓国籍の男1人など合わせて4人を逮捕し、殺人事件として捜査しています。
マレーシア警察によりますと、殺害された男は北韓国籍の「キム・チョル」(46)であり、家族のDNAサンプル提供後に身元確認が可能だとして、現段階では金正男(キム・ジョンナム)氏と断定することはできないとする立場を示しました。
また、死因については、遺体の司法解剖を15日と18日に2回行ったものの、特定できなかったとしています。
さらに、実行犯の女2人以外に、事件に関与した北韓国籍の容疑者は全部で5人、このうち17日に逮捕したリ・ジョンチョル容疑者(47)以外は全員、事件当日にマレーシアを出国したことが確認されたということです。
警察当局は、容疑者4人の出国先については言及せず、4人の行方を追っていることを明らかにしました。
また、重要参考人として北韓国籍の男3人の行方を捜していることも明らかにしました。 
逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者は、去年8月6日にマレーシアに入国し、IT企業で社員として働いているということです。
現地のメディアは、リ容疑者が、北韓の大学で化学や医学を学んだあと、2010年頃にインドのコルカタで研究に携わっていた経験もあり、薬品や毒物に精通していた可能性が高いとしています。
このためマレーシア警察がリ容疑者を北韓軍の対外工作機関の「偵察総局」に所属していた可能性があるとみて調べていると伝えています。

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