中国人による韓国での土地取得が、この5年間で、5倍近く増えたことが分かりました。
民間シンクタンクのKB金融経営研究所が、21日、明らかにしたところによりますと、2016年現在、外国人が韓国国内に保有している土地は2億3220万平方メートルで、このうち中国人の所有地は1690万平方メートルと、全体の7％ということです。中国人が所有する韓国内の土地は、2011年は370万平方メートルで、5年間でおよそ5倍に増えています。同じ期間、外国人全体の所有面積の増加率は49％となっており、中国人による韓国国内での土地の購入が早いスピードで増えていることが分かります。
これは、中国国内の不動産価格が急騰したことで、海外で不動産投資を行う中国人が急激に増えたためとみられています。
専門家たちは中国からの投機性資金が増え続けると、現在、落ち着きを取り戻している韓国国内の不動産市場が再び動揺を見せる可能性があるため、対策を講じる必要があると指摘しています。
実際、香港やカナダなどでも中国による過度な不動産投資により不動産価格が急騰したため、税金を引き上げるなど規制を強化する傾向がみられています。