韓国外交部が、国際社会に、韓半島東の海「東海」の呼称を使ってもらうためにPR動画を制作して、ホームページに掲載したとして、日本政府が抗議したことに対して、韓国政府は、受け入れられないと一蹴しました。
外交部の当局者は22日、東海の呼称に対する韓国の立場や国際的、歴史的な正当性に照らしてみると、日本側の抗議は受け入れられないとする立場を表明しました。
この当局者は、「東海は2000年以上使われてきた、この海のもっとも古い呼称で、国内外の多くの地図製作会社、出版社、そして教科書で東海を併記する動きが着実に広がっている。『日本海』が国際的に確立している唯一の名称とする日本側の主張は、事実ではない」と説明しました。
また「複数の国が共有する地形物の呼称は、合意がなされない場合、それぞれの呼称を併記するのが、国連や国際水路機関（IHO）の原則であるだけに、韓国政府は今後も、国際社会に『東海』の併記を広げるための取り組みを続けていく方針だ」と明らかにしました。
外交部は、各種の史料や外交文書を示し、東海の呼称の正統性を主張するPR動画を今月20日、ホームページに掲載していて、これに対して、日本の菅義偉官房長官は22日、外交ルートを通じて韓国政府に直ちに強く抗議したと明らかにしています。