アメリカの格付け会社「ムーディーズ」が、急激に増加している家計負債が韓国の格付けに悪影響を与えていると指摘しました。
「ムーディーズ」は27日、報告書で、「韓国の家計負債の急激な増加によって、所得の減少、利上げへの脆弱性、消費と成長の冷え込みの可能性が大きくなっているとして、格付けに悪影響を与えている」と述べました。
また、「韓国の家計負債は2014年以降、住宅担保貸付の増加によって急激に膨らんだが、資産価値の上昇はなく、むしろ、低金利で住宅の所有率が高まり、家計負債がさらに膨らんだ。住宅担保貸付の60%が変動金利型の貸付で、金利上昇のリスクが大きい」と指摘しました。
韓国銀行が今月21日、発表したところによりますと、昨年末の時点で家計負債は、前の年より11.7%増加して1344兆3000億ウォンで、初めて1300兆ウォンを超えました。
これは、GDP=国内総生産の82.9%にあたるものです。