国防部は28日、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の配備先の確保に向けた用地交換契約をロッテと締結したと発表しました。
双方は去年11月にロッテが所有する慶尚北道(キョンサンブクド)星州(ソンジュ)郡にあるゴルフ場と京畿道(キョンギド)南楊州(ナミャンジュ)市の国有地を交換することで合意していました。
当初は1月に契約する予定でしたが、中国が強く反発したため、ロッテ側の計画に遅れが出ていました。
契約が結ばれたことで、星州郡のゴルフ場は軍事保護区域に指定され、6月ごろにサードが配備されるものとみられています。
国防部の関係者によりますと、早期配備のため、韓国駐留アメリカ軍に用地を提供する手続きと基地の設計作業が同時に進められるということです。
国内の反対で難航が続いたサードの問題は、これで大きな山場を越えましたが、中国の報復とみられる措置が一層強まるとの懸念も出ています。