最近の韓国経済は、内需の不振と輸出の好調が絡み合い、経済成長率は鈍化しているものの、国内の景気の現状を表す景気動向指数は徐々に改善しているという見解が出されました。
民間シンクタンクの現代経済研究院によりますと、最近の韓国経済は、物価上昇や消費減少で内需の不振が当面続くものとみられ、経済成長率にも影響を及ぼしているということです。一方で、輸出の好調で国内の景気の現状を把握できる景気動向指数は徐々に改善している状況であるということです。
韓国からの輸出は、世界経済の回復の影響を受けて、ことし2月現在、輸出額と輸出量がともに4か月連続の増加となっており、今後も増加傾向が続くものとみられています。
これについて現代経済研究院は、内需の不振で経済成長率が鈍化しているものの、輸出の好調によって景気上昇に対する期待感が高まっていることを受け、景気動向指数は改善しているので、今後も輸出の好調を維持するための対策作りが急がれると指摘しています。