国民健康保険の財政状況が来年、赤字に転じるという見通しが示されました。
政府が7日、発表した「2016年から2025年までの社会保険の財政推計」によりますと、国民健康保険は、高齢化による高齢者医療費の増加で、来年赤字に転じる見通しだということです。
これまでの予想より4年早くなったものです。
積立金が底を突く時期も、2023年となり、2年早まりました。
長期療養保険は、すでに去年400億ウォンの赤字となっていて、2025年には赤字が2兆2000億ウォンに膨らむ見込みです。
失業給与の請求や育児休業の利用が多くなり、雇用保険も2020年に赤字に転じることが予想されます。
国民年金は、黒字額が去年の45兆9000億ウォンから2025年の57兆2000億ウォンに増加するとみられますが、ベビーブーム世代が年金受給者となることから、増加率は鈍りそうです。
政府は、積立金が底を突く前に、保険や年金の給与体系を改めるなど対策を設けるとしています。