第4次産業革命の時代が到来すれば、多くの働き口がなくなるという懸念が示されていますが、韓国は、OECD=経済開発協力機構の主な加盟国のうち、その影響が少ないという分析が出ました。
韓国開発研究院(KDI)と情報通信政策研究院がOECDの報告書などにもとづいて、第4次産業革命の時代の韓国の労働市場の見通しをまとめて、8日、発表しました。
それによりますと、韓国の労働市場で、自動化によってなくなる確率が70%以上の職業の割合は6%で、調査対象の21か国のなかでもっとも低かったということです。
21か国の平均は9%でした。
これは、先行投資によって、すでに作業場の自動化が進んでいることや、労働者の教育水準が高いことなどにより、今後の自動化の確率が低いとみられているためです。
実際、韓国は製造業での労働者1万人あたりのロボットの導入台数が531台で、21か国のなかでもっとも多くなっていました。
これに対して、イギリスは71台、オーストラリアは86台、スイスは119台にとどまっています。