弾劾審判の宣告期日を1日後に控えて、都心の各地で弾劾に賛成、反対の大規模な集会が開かれることが予想され、韓国の警察は、警備態勢を強化しています。
警察は、宣告期日の10日に、宣告に不服として過激な暴力行為が行われる可能性があるとして、ソウルに「甲号非常令」を発令することを決めるなど、対策に乗り出しています。
「甲号非常令」は、警察の非常命令のうち取り締まりがもっとも厳しいもので、大規模な集団行動などで治安・秩序が大きく混乱する場合に発令され、警察官はすべての休暇を返上して、待機状態となります。
ソウル以外の地域には、1段階低い「乙号非常令」を出し、万一の事態に備えるとしています。
また警察は9日から、憲法裁判所の周りの検問を強化するなど厳重な警備態勢を敷いています。
憲法裁判所は8日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾審判の宣告を10日午前11時に行うと発表しています。