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社会

原発事故想定のシミュレーション 「避難に22時間」

Write: 2017-03-09 14:56:39Update: 2017-03-09 16:48:42

原発事故想定のシミュレーション 「避難に22時間」

釜山(プサン)広域市機張(キジャン)郡にある古里原子力発電所で、大規模な事故が発生した場合、半径20キロの外まで避難するのに22時間かかることがわかりました。
釜山環境運動連合などの市民団体と民間研究機関の原子力安全研究所が気象災害シミュレーションを行い、8日、結果を発表しました。
それによりますと、出力1000メガワットの軽水炉の古里3号機が冷却材喪失事故で水素爆発を起こした場合、政府は、半径20キロ以内に住む住民170万人に避難命令を出すことになりますが、170万人が一斉に逃げ出せば、渋滞など大混乱となり、半径20キロより外に避難するのに22時間がかかり、なかでも釜山の流動人口がもっとも多い、西面(ソミョン)では、24時間が過ぎても人口の10%も避難をできないということです。
このため環境運動連合などでは、最適の避難経路を設けるなど、対策が急がれるとしています。
韓国でこのようなシミュレーションの結果が公表されるのは初めてです。
古里原発は、半径30キロ内に380万人が住んでいて、人口に対する原発の密集度も世界1位となっているにもかかわらず、原発事故を想定し、地形や建造物を考慮したシミュレーションはまったく行われていませんでした。

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