朴槿恵（パク・クネ）大統領の罷免を認める憲法裁判所の判断が示されたことを受けて、弾劾を求めてきた市民団体は喜びの声を上げたのに対し、弾劾反対派は結果を受け入れるとしながらも納得のいかない様子です。
去年10月29日以来、19回にわたって、朴大統領の弾劾を求める集会を開いてきた「朴槿恵政権退陣非常国民行動」は、朴大統領の罷免決定を受けて、「正義と常識にもとづく判決で、民心に応えた決定だ。韓国の民主主義が大きく前進するきっかけになるだろう」と評価しました。
一方、保守団体は、憲法裁判所の決定に「承服する」としながらも、審判過程の客観性や弾劾の事由については納得できないとする反応を示しています。
保守団体の「正しい社会市民会議」は、「法的手続きを経た判断であるため受け入れなければならない」としながらも、「国会による訴追の過程で訴追事由の証拠調べをしていないなど、不十分な部分があったのは明らかだ」と指摘しました。