朴槿恵(パク・クネ)大統領の罷免を受け、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行は、10日午後5時、国民向けの談話を発表し、国民の統合が重要だと訴えました。
黄教安権限代行は、まず、朴槿惠大統領が罷免されたことについて、「非常に残念で悲惨な思いだ。重い責任感を感じる」と述べました。
その上で、憲法裁判所の判断について「決定を尊重すべきだ」と強調し、「これ以上、集会によって国民の対立が深まることがあってはならない」として、国民の統合を強調しました。
そして、今の状況を「憲政史上初めての非常事態」と位置づけ、国民に対し「知恵を絞ってほしい」と訴え、「安定した国政運営に力を尽くしていく」覚悟を示しました。
黄教安権限代行は、談話のあと、記者からの質疑応答は受け付けませんでした。
これに先立ち、黄権限代行は、北韓が挑発してくる可能性が高いとして、国家安全保障会議(NSC)本会議を主宰し、外交・安全保障体制を点検しました。黄権限代行が、大統領権限代行になってから、NSC本会議を開いたのは初めてです。