憲法裁判所が10日に罷免を言い渡した朴槿恵前大統領は12日夜、大統領府官邸を退去し、ソウル市江南(カンナム)区の自宅に戻りましたが、関係者を通じて「時間はかかるだろうが、真実は必ず明らかになると信じている」とのメッセージを出し、憲法裁判所の決定について不服を示唆しました。
自由韓国党を除く野党4党はこうしたメッセージについて一斉に批判しました。
最大野党「ともに民主党」の報道官は12日、「弾劾認定を不服としているようで極めて遺憾だ」と批判し、野党「国民の党」の報道官は、「最後まで憲法裁判所の決定に不服とする態度を変えなかったのは極めて遺憾だ」と批判しました。
また、野党「正義党」の沈相奵(シム・サンジョン)代表は、「最後まで道理をわきまえない、最悪の大統領として記憶されるだろう」と批判しました。
与党だったセヌリ党を離党した議員を中心として結党した「正しい政党」は、「憲法裁判所の決定を尊重し、統合を促すメッセージを期待したが、分裂と対立の余地を残したのは遺憾だ」としました。
一方、与党だった「自由韓国党」は大統領のメッセージについてこれといって論評しませんでした。