2014年4月に韓国南部の全羅南道(チョンラナムド)珍島(チンド)沖で沈没した旅客船「セウォル号」の船体引き揚げが、来月5日にも行われる見通しです。
韓国海洋水産部が14日に明らかにしたところによりますと、「セウォル号」を引き揚げるためのバージ船2隻が12日に事故海域に着いたということです。
船体引き揚げは、中国企業の上海サルベージが担っていて、12日に、沈んだ船体の両端にあたる位置に、油圧ジャッキを搭載したバージ船2隻を固定し、翌日の13日から、船体に取り付け済みのリフティングビームと呼ばれる機材につながれたワイヤーを2隻のバージ船につなぐ作業を始めたということです。
海洋水産部は、船体をつり上げるための準備が月末には終わり、潮の状態をみながら来月5日ごろに引き揚げが試みられるとみています。
作業が順調に進めば、セウォル号はおよそ80キロ先の木浦(モクポ)新港に運ばれます。