アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓半島への配備が始まっていますが、中核となるXバンドレーダーなどが16日、韓国に到着したもようです。
韓国軍の関係者によりますと、16日、Xバンドレーダーのほか、発射台、担当する兵士が烏山(オサン)アメリカ空軍基地に到着したということです。
サードは、移動式の車両型発射台、Xバンドレーダー、迎撃ミサイル、車両型交戦統制所、発電機、冷却機などからなり、なかでも、Xバンドレーダーはサードの目と言える中核部分で、敵のミサイルの動きを最大で800キロまで、120度の角度で探知できます。
サードの韓国配備については、実質的に、このレーダーが中国の主要な軍事施設や装備の動きまで探知できるということで、中国からの反発を招き、韓中関係の悪化をもたらしました。
韓国に持ち込まれた装備については、来月中に、組み立てや点検作業が行われ、その後慶尚北道(キョンサンブクド)星州(ソンジュ)郡に配備されるとみられます。