ドイツで開かれていたG20財務相・中央銀行総裁会議が現地時間の18日、閉幕しました。
韓国は高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の韓国配備をめぐる中国の報復措置などについて協議するため、柳一鎬(ユ・・ルホ)経済副総理と中国の肖捷財務相による会談を行う方向で準備を進めましたが、中国側が拒否し、実現しませんでした。
一方、アメリカによる為替操作国指定を控えて、柳一鎬経済副総理とアメリカのムニューシン財務長官による会談が行われましたが、これといった成果はなかったということです。
ところで、今回のG20会議で採択された共同声明は、過去4回にわたって盛り込まれていた「あらゆる形態の保護主義に対抗する」との文言が抜けました。
トランプ政権は保護主義的な政策を掲げていて、アメリカの意向が反映されたものと伝えられています。
アメリカの政権交代で自由貿易の価値観が崩壊するのではないかとする懸念も出ていて、回復に転じている韓国の輸出にもマイナスに作用するのではないかとみられます。