2014年に韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船「セウォル号」沈没事故で、韓国の海洋水産部は船体を引き揚げることにしています。
19日には本格的な引き揚げに先立って、船体を海底から1~2メートル引き揚げ、ワイヤーの強度などに問題がないか確認作業を行う予定でしたが、天候の悪化で延期されました。
20日と21日には波の高さが1.7メートルまで高くなる見込みで、海洋水産部は22日午前6時の気象予報を見たうえで、再び確認作業を行うかどうかを決定するとしています。
確認作業が順調に進めば、来月5日頃に本格的な引き揚げが実施される見通しです。
一方、行方不明となっている9人の家族は15日に国会で行われた海洋水産部関係者との懇談会で、引き揚げ作業は行方不明者発見を十分考慮して慎重に進めるべきだとする立場を示しました。
また、発見されない場合の対策も講じるよう求めました。