アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム、「サード(THAAD)」の韓国配備に反対する中国が韓国人への検問を強化していることを受け、中国にある韓国大使館が22日、現地の韓国人に対して、パスポートの所持を呼びかける異例の案内文を出したことがわかりました。
北京の消息筋によりますと、最近、中国当局が路上や企業、住宅地などで韓国人がパスポートや滞在許可証を所持しているかを確認し、所持していない人を摘発するケースが増えているということです。
中国の出入国管理法では、外国人のパスポートや滞在許可証の所持を義務付けており、中国当局はこの法律を理由に韓国人を集中的に取り締まっているもようです。
ただ、中国が来月はじめにアメリカとの首脳会談を控えていることなどから、今月初めに比べて韓国人への集中的な取り締まりはやや緩んだとのことですが、オンラインなどで反韓感情は依然として根強く、韓国商品の不買運動も収まっておらず、現地の韓国人は不安を募らせています。