一昨年の韓日慰安婦合意について李俊揆(イ・ジュンギュ)駐日韓国大使が「誰が韓国の次期大統領になるかに関係なく、合意はきちんと守られるべきだ」と発言したことについて、外交部は、政府の立場と一致するという認識を示しました。
外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は21日の定例会見で、「韓日合意は両国間の合意として尊重され、履行されなければならないというのが政府の立場だ」とした上で、李俊揆大使の話について「こうした流れで出た発言だと思う」と述べました。
これに先立ち、李俊揆駐日韓国大使は、19日付けの東京新聞とのインタビューで「誰が韓国の次期大統領になるかに関係なく、韓日の合意はきちんと守られるべきだ」、「釜山の日本総領事館前に少女像が設置され、韓日関係が厳しくなった。非常に遺憾に思う」などと述べています。
韓国では、朴槿恵(パク・クネ)前大統領(65)の失職に伴い、次期大統領選挙が5月に実施されますが、慰安婦合意に批判的な立場の革新系の候補らが大きくリードしており、支持率トップのともに民主党の文在寅(ムン・ジェイン)元代表は「慰安婦合意の全面的な見直し」を示唆しています。