韓国南西部の珍島(チンド)沖で引き揚げ作業が進められている旅客船「セウォル号」は、30日ごろ木浦(モクポ)の港口に運ばれるものとみられます。
海洋水産部によりますと、26日午前0時、セウォル号の引き揚げ作業が完了し、船体の排水作業が進められています。
排水作業は3日から5日かかるものと予想されており、30日ごろ木浦新港に向かって出発することができるとみられています。
セウォル号は、22日から深さ44メートルの海底から船体を引き上げる作業が進められ、24日は船体が海面に現れて、26日には船体を海水面16メートルの高さにまで浮上させる作業が完了しています。
旅客船セウォル号は、2014年4月16日、修学旅行に出かける高校生などを乗せて済州(チェジュ)島に向かう途中、珍島(チンド)沖で沈没し、295人が死亡、9人が行方不明になっています。