アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備決定をめぐる韓国と中国との対立で、両国の間の旅行者数が、今月は半分近く減少したものとみられます。
文化体育観光部のまとめによりますと、今月1日から19日までに韓国を訪れた中国人観光客は、前年の同じ期間に比べて22%減りました。
中国は今月15日から韓国への団体旅行を禁止する措置を取っており、今月全体では、40〜50%の減少となる見込みです。
ロッテ免税店の今月第4週における中国人向けの売上は、前年の同じ期間に比べて40%減っています。
中国を訪れる韓国人も減っています。
旅行会社「ハナツアー」では、来月の中国旅行の予約件数が前の年に比べて44%減少し、旅行会社「モドゥツアー」でも、およそ半分に減っているということです。
旅行会社の関係者によりますと、ことし5月のゴールデンウィーク期間の海外旅行の需要は45%増えているのに対し、中国行きの旅行の予約は30%減っていて、代わりに東南アジアや日本などに目を向ける人が増えているということです。