韓国南西部の珍島沖で2014年に沈没しておよそ3年ぶりに引き揚げられた旅客船「セウォル号」から行方不明者のものとみられる遺骨が見つかったと、28日夕方発表されましたが、調べた結果、骨は動物のものと訂正されました。
海洋水産部は28日、セウォル号を近くの木浦(モッポ)港に運ぶための準備作業を進めていたところ、セウォル号が載せられた半潜水式運搬船の甲板で遺体の一部とみられる骨が見つかり、行方不明者のものである可能性があると発表しました。
しかし、その後、調べた結果、動物の骨と訂正しました。
骨がセウォル号の開口部から流れ出たとみられることから、海洋水産部がセウォル号引き揚げの過程で、行方不明者に関係するものや遺留品などが流れ出ないように開口部を閉じ込める作業を怠ったのではないかとする指摘が出ています。
セウォル号沈没事故では、修学旅行中の高校生ら295人が死亡し、9人が行方不明となっています。
セウォル号が乗せられている運搬船は30日にも移動を始め、木浦港で船体を陸揚げし、来月上旬から船体内部の捜索を行うことになっています。