中国国内の「ロッテマート」の営業が中国政府により停止されて来月3日で1か月となりますが、北京駐在の金章洙(キム・ジャンス)韓国大使が中国政府に対して、ロッテマートの営業再開を求める公式書簡を送ったことがわかりました。
外交部の関係者が29日、明らかにしたもので、金章洙大使は28日、中国の外交部、商務部、労働局などに、「ロッテマートの営業再開が韓中関係だけでなく、中国の経済発展にも役立つ」として、営業再開を求める公式な書簡を送ったということです。
サードの韓国配備に対する報復措置について、外交部が「大統領特命全権大使」の中国駐在韓国大使の名前で、韓国の立場を伝えるのは極めて異例のことです。
また今回の書簡には、特定の企業名が明示されたほか、外交辞令も見られませんでした。
外交部の関係者は、韓国政府の断固とした立場を伝えるためと説明しています。
中国当局は、当時、消防施設の不備など理由に、中国国内のロッテマートに対して1か月の営業停止処分を出していますが、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備に対する報復措置とみられています。
この処分については、中国政府の期間延長がなければ、営業は再開されます。