収賄などの疑いで31日未明、検察に逮捕された朴槿恵(パク・クネ)前大統領について、今後の裁判で収賄罪が認められた場合、最低懲役7年から最大で無期懲役を言い渡される可能性があるとする見方が出てきます。
朴前大統領をめぐっては、親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して三星(サムソン)グループから約束分を含めおよそ430億ウォンの賄賂を受け取った収賄をはじめ、崔被告が実質支配していた2つの財団に向けて、合わせて774億ウォンもの資金を拠出するよう財閥に強要した疑い、また崔被告に国家機密の文書を渡した国家機密の漏えいなど13の容疑が持たれています。
このうち法定刑が最も重いのは収賄です。今後の裁判で、朴前大統領に対する収賄罪が認められれば、最低で懲役7年から最大で無期懲役に処されることになる可能性が高いものとみられています。
収賄罪が認められれば、執行猶予になることはなく、実刑は避けれられません。
収賄罪に加えて、職権乱用罪や公務上の秘密漏洩罪まで有罪になれば、量刑はさらに増える可能性があります。
一方で、収賄罪が認められず、職権乱用罪だけが認められた場合は、執行猶予付きの判決が出る可能性もあり、朴前大統領の弁護団は、収賄罪で無罪を勝ち取るために全力を尽くすものとみられています。