収賄などの疑いで3月31日未明、検察に逮捕され、ソウル拘置所に収監されている朴槿恵(パク・クネ)前大統領に対して、検察は週明けにも取り調べを行う方針です。
法曹界関係者が1日、明らかにしたところによりますと、検察は朴前大統領についてのこれまでの捜査記録を検討したうえで、週明けから取り調べを行う方針で、朴前大統領を検察庁舎に出頭させる方法と検事を拘置所に送り込む方法のうち、拘置所での取り調べになる可能性が高いということです。
検察は、4月19日までの最長20日間、朴前大統領を拘束して捜査することができますが、大統領選挙に与える影響を最小限に抑えるため、公式の選挙運動が始まる今月17日までには捜査を終え、起訴に持ち込むものとみられています。
このため検察は、免税店の事業権を獲得するため、朴前大統領の親友が実質的に支配していた財団に巨額の賄賂を送った疑惑がもたれている財閥企業のSKとロッテに対しても、来週から捜査を本格化することにしています。
一方、朴前大統領が逮捕されたことに強く反発する支持者らは、検察の逮捕は無効だとして、1日午後2時からソウル都心の徳寿宮(トクスグン)前や淸溪(チョンゲ)広場などで抗議集会を開きました。
集会には「パクサモ=朴槿恵を愛する会」の会員ら大勢が参加していて、朴前大統領の逮捕後、初めて行われる集会だけに一部参加者が過激な行動に出る可能性に備え、1万80人の警察官が現場周辺に配置されました。