2014年に韓国南部の珍島沖で沈没し、先月末に海底から引き揚げられ、陸揚げ先の木浦新港に到着したセウォル号は、船内の海水や泥を取り除くなどの作業が進められています。
海洋水産部は3日、2日の作業の過程で、旅券やクレジットカード、ボールペン、カバン、携帯電話、ネクタイなどの遺留品を回収したと発表しました。
事故当時、乗客の救助作業を怠り殺人の罪に問われた船長のパスポートやクレジットカードも発見されたということです。
さらに、作業の過程で骨9点が発見されましたが、検査の結果、人ではなく、すべて動物の骨であることが確認されました。
船内の海水や泥を取り除く作業は、セウォル号を運搬船から埠頭に陸揚げするために重さを減らすことが目的で、海水を取り除くために船体の左舷に排水のための21の穴を開けることにしています。
海洋水産部は3日中に泥と海水を取り除く作業を終え、4日には陸揚げに必要な装備の試運転を行い、5日に陸揚げする計画です。